A4のコピー用紙を折って作る「ルマルシャンのゴミ箱」と「獄門疆ゴミ箱」をご紹介。テーブルに置いておけば、子どもが食べ終わったおやつの包み紙などを捨てるので、片付けにオススメ。
昔、祖父母の家のこたつの上には、チラシや新聞紙で作った紙のゴミ箱が置いてあった。

寒い冬、こたつでみかんを食べながらテレビを見て過ごす時などに、食べたみかんの皮や落花生の殻を、ここにポイポイと捨てるのである。暖かいこたつから出てゴミ箱まで行かずにすむ。しかも、いっぱいになったら、箱のままゴミ箱に捨てればよいので、これはすごく便利だなあと思っていた。
だが親になった今、違う姿が見えてくる。このゴミ箱がないと、子どもはこたつを出て毎回みかんの皮を遠くのゴミ箱まで捨てに行くだろうか。いや、卓上にそのまま放置しているに違いない。子どもという生き物は、ゴミを平気でそのあたりに放り出すものだ。
紙で作る使い捨てゴミ箱は、子どものためではなく、後から片付ける大人のためのシステムなのであった。このシステムを、現代の家庭にも復活させた方がよいと思う。
だが、令和の時代は、ペーパレスだ。紙の新聞は電子版に取って代わられているので、チラシや新聞紙がない家庭も多い。代わりに、家にあるものは…A4のコピー用紙だろうか。A4用紙でごみ箱を折る方法がないかネットで探してみたら、見つけた。早速、折ってみた。

…真っ白のせいか、どことなく、検尿のパックに見えなくもない。テーブルの上にあるのがちょっとイヤな感じもする。
何か、模様をつけてみよう。せっかくなら、カッコいい模様がいい。
立方体のカッコイイ箱といえば、思い出したのが、映画『ヘル・レイザー』の「ルマルシャンの箱」だ。

パズルを解いて箱を組み替えることができた者の前にセノバイト(魔道士)が現れ、究極の快楽を与えるという、禁断の箱である。

そうだ、あの箱が前から欲しいと思っていた。「ルマルシャンのゴミ箱」の図案を作ることにした。

展開図をもとにして、下のような型紙をPDFで作った。
これをA4用紙の両面にプリントアウトして、折れば、完成だ。


しばらく使ってみたが、中からセノバイトが出てくる気配もないので、たぶん安全だ。
折り方をYouTubeに上げたので、作ってみようという方はこちらを参照していただきたい(子どもでも折れるくらいの難易度です)
展開図を理解した。次は『呪術廻戦』の「獄門彊」模様のゴミ箱を作ってみよう。今度は箱の中も作る。
獄門彊の特徴は外側の「目」。あれは、サイコロと同じ配置で各面に1~6個あるらしい。展開図を考えるのがめんどくさそうだ。

組み立てると、こうなる。



獄門疆ゴミ箱は、対象を完全に封印するための特級呪物。ルマルシャンのゴミ箱は魔界に通じる箱。どちらも、子どもがおやつの包み紙や消しゴムのカスを中に捨てるのにぴったりだ。
ただ、ちゃんとペーパークラフトっぽく台紙を作ってしまったせいで、ゴミがいっぱいになっても箱を捨てるのが惜しくなった。子供がベトベトの菓子袋を中に捨てようとしているのを見ると「そんな汚いもの入れたらダメ!」と言いたくなる。そもそも、ゴミを入れるなんてとんでもない、という気持ちも出てきた。
