かつて全銀河を恐怖で支配した銀河帝国皇帝パルパティーン。その皇帝の野望を継承し、超兵器デス・スターを復活させようとした、5歳の息子の話し。
デス・スターに憧れる
「スター・ウォーズ」ファンの間でも評価の高い、スピンオフ映画『ローグ・ワン』だが、スター・ウォーズ好きの息子(当時5歳)は、映画館で少々退屈していた。
本作には、息子も好きなダース・ベイダーやヨーダのような、フォースを操るキャラクターはほとんど登場しない。ふつうの大人たちが、あまりヨユーのない顔して、なんかムズカシイ話しばかりしている・・・ 子供の目には、そんな映画に見えたようだ。
そんな息子も、デス・スターが登場するシーンでは身を乗り出しているのがわかった。映画終了後に聞くと、やはり、「デス・スターが、こわくて すごくかっこよかった」と言っていた。
確かに、『ローグ・ワン』に登場するデス・スターは、とてもよい。悪の最終兵器としての存在感が、スター・ウォーズ作品で一番圧倒的だ。スーパーレーザー発射シーンも、美しくて恐ろしい。息子とクレリック長官が、思わず「きれい…」と声を漏らすほどだった。
そもそも『ローグ・ワン』は、デス・スターの設計図をいかにして盗み出すか、という物語なので、帝国軍も、反乱軍も、誰もがずっとデス・スターの話しばっかりしている。実質的に映画の主役なので、子供が憧れるのも無理はない。
デス・スターを作る
なんとか、デス・スターの設計図を入手したい。息子は、反乱軍たちよりも先に、デス・スターの作り方を手に入れた。
スター・ウォーズキャラクターの折り方が載っている『スター・ウォーズメモ折り紙』。この中で、最も簡単なのが「デス・スターの折り方」だ。
折り紙を四つ折りにして、四つ角を折って裏返し、黒い丸(ディッシュ)と横線(赤道トレンチ)を描くだけなので、とても簡単だ。
折り紙が苦手な息子が、初めて親の手を借りずに自分で作ることができた。記念に、壁に飾った。
息子はよほど嬉しかったのか、妹(2歳)にも折り方を教えて、作らせていた。
これも記念に壁に飾った。
デス・スターに魅入られた息子は、取り憑かれたようにデス・スターを折り続ける。
ときどき娘も折る。
壁が、子どもたちの作ったデス・スターで いっぱいになっていく。
絶頂期の銀河帝国でも なし得なかった、超兵器デス・スターの量産化。
皇帝パルパティーンとベイダー卿が夢見た恐怖の景色が、うちの壁一面に広がっている。
デス・スターの設計図は、なんとアマゾンで買えます。スターデストロイヤーやTIEファイターの設計図(折り方)も収録しているので、帝国軍を編成して銀河を支配し放題です。