絵本の続きを子どもと考える

子どもとあそぶ

絵本の続きを、子どもと一緒に考えると面白い。子どもの発想力で、絵本の世界がどんどん広がっていく。続編を二次創作本として作ってしまうのもアリだ。

「ねないこ だれだ」の続きを考える

せなけいこさんの名作『ねないこ だれだ』。うちの子どもたちも、小さいころから大好きな絵本だ。

ゾクっとする終わり方がたまらない。主人公の子は、この後いったいどうなってしまうのだろうか、とても気になる。

親「この子は、どうなっちゃうんだろうね」

子「おばけのせかいにすむんじゃないかな」

親「こわいね、おばけの世界」

子「でも、『おばけにゃ学校も試験もなんにもない』から、けっこう楽しいかも」

親「鬼太郎!明るい展開になってきたな」

とか、読み聞かせの後に親子で話しながら、続きを考えていく。

毎晩、その後の展開をどんどんと考えて、長編物語にしても楽しい(「ナルニア国物語」のように、おばけの世界で冒険を繰り広げる異世界ファンタジーになるかも)。作ったお話を書きとめておいて、本にしてもよい。

わが家では、続編として本を作ることにした。せなけいこさんのちぎり絵のタッチをみようみまねで、切り絵で似せて続編を作る。こちらが完成した、「ねないこ だれだ2」だ。

表紙は、おばけものの続編ということで、『ゴーストバスターズ2』へのオマージュである。

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「ねないこ だれだ2」は、「ねないこ だれだ」のラストシーンから始まる。『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』と同じ手法だ。

おばけの世界に連れて行かれた子の運命や如何に。続きは、こちらの動画をご覧ください(朗読は娘)。

「三びきのやぎのがらがらどん」の続きを考える

こちらも傑作絵本「三びきのやぎのがらがらどん」

おそろしいトロルの姿や、大きなやぎのがらがらどんの登場場面など、名シーンばかりである。

少年漫画のようなバトル展開に、胸が熱くなる。

好きすぎて、娘とトロルのお面を作ったほどだ

お話しは、「ちょきん、ぱちん、すとん」という印象的なフレーズで、終わりを迎える。山には平和が訪れ、三びきは幸せな生活を送る。しかし…彼らの戦いは本当に終わったのだろうか。少年漫画だと翌週から、より強い敵が現れて新章が始まる。そこで作ったのが、こちら「三びきのやぎのがらがらどんZ」だ。

トロル編に続いて、トロルよりも巨大・凶悪な「オログハイ」が敵として登場する「強襲!オログハイ編」のスタートだ。(なおオログハイは、『指輪物語』で冥王サウロンが創造したトロルの強化種族である)

こちらも続きは動画をどうぞ(引き続き、朗読は娘)。

勝手に絵本の続編を作る遊び。やっていることは同人誌と同じだが、子どもが考えたお話しを本にすることで、どことなく教育的な感じになる。

なお、既にお気づきかと思うが、「がらがらどんZ」は子どもが考えたのではなく、親が悪ノリで作ったものだ。みなさんは絵本の続きを是非子どもに自由に描いてもらってください。


オリジナルは本当に素晴らしい絵本です(絵本ナビの広告です)

この記事を書いた人
枕井仗二

執筆と編集の仕事をしています。妻と息子と娘の4人ぐらし。映画やSFやロックやマンガや超常やゲームへの愛を適度に紛れ込ませながら、子供と遊んでいます。

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